散骨 環境汚染

散骨と環境汚染の関係を考察

散骨を考えているけど、環境汚染が心配・・・。
そんな不安を解消できる、耳寄りな情報を集めてみました。

 

確かに、お墓のない家庭でも故人を弔うことができる方法が散骨ですが、環境汚染が引き起こされるのは事実なのでしょうか?
この記事では、「散骨は環境汚染を引き起こさないのか?」について見ていきましょう。

 

散骨は環境汚染を起こさないのか?

結論から申し上げますと、散骨が環境汚染の原因になることは、基本的にはありません。
というのも、環境汚染にならないように、ちちんとルールが定められており、それを順守している限り、環境汚染は起こらないのです。

 

特に、海洋散骨の場合、砕いた粉骨を海に流すと、当然ですが、広範囲に広がりますよね?
それを想定して、海に散骨できる場所というのは、以下のような制限が掛けられています。

 

  • 水源地付近や生活用水として利用される河川、湖、沼など
  • 漁場、養殖場、防波堤など
  • 公園や住宅地
  • 観光地や観光ルート

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海洋散骨する場合、散骨可能な海域かどうかを確認する必要もあります。

 

また、樹木葬に関しては、一般の山や林に勝手に散骨することはできません。
散骨する際は、その山の所有者の許可が必ず必要になるのです。

 

また、山に散骨することで、農作物の成長に影響が出る、散骨を行った土地ということで、価格が落ちる可能性がある、このようなリスクが考えられます。
だからこそ、山に散骨するというのは、現実的には難しいので、山への散骨と似ている「樹木葬」を選ぶ方が大半なのです。

 

なぜ散骨が環境汚染に繋がると言われるのか?

では、なぜ散骨が環境汚染になると言われているのでしょうか?

 

これは、骨に含まれている「六価クロム」という環境有害物質が原因です。

 

この六価クロムは、発がん性物質として国際がん研究機関及び米国環境保護庁にリストアップされており、実際に1970年代ごろ、六価クロムを含むゴミを投棄したところ、
その周辺地域には草も生えず、虫も生息しない状況に陥ってしまったといいます。

 

このように、まったく対策を取らずに遺骨を散骨してしまうと、環境汚染が引き起こされるのは事実なのです。

 

とはいえ、現在では散骨に関するルールがちゃんと定められていますので、環境汚染の心配はありません。

 

散骨が環境汚染を引き起こす?無法地帯では深刻な汚染も

不要になった物を船で沖合に出て捨てるという行為は古くから行われてきたゴミの処分方法で、海の自浄作用と希釈作用に任せるわけですから、
高濃度の放射能などを含む毒物であっても希釈されれば問題無い、いう身勝手極まりない思想からきています。

 

この方法は安価で簡単な方法であり、特に途上国で頻繁に行われますが、恒常的に行われるようになれば当然海洋生物にも影響が出てきます。
すると、当たり前ですが、私達の食生活にも影響が出てくるわけです。

 

骨を海に流すという行為も、海外ではよく行われる埋葬方法で、そういった地域から見れば普通のことです。
しかしながら、そういった場合の散骨は粉骨などの処置が行われておらず、川に普通に流しています。

 

ですから、その川の水を飲んでいる現地住民の間に疾患が起こる場合も多いわけです。

 

散骨は業者に依頼するのが環境汚染を起こさないし安全

前途しましたが、散骨を「死体遺棄」だと警察が判断するケースもあり、仮に死体遺棄になった場合、逮捕されてしまいます。
そうならない為にも、海洋散骨は自分で行わずに、専門の業者に依頼する方が無難なのです。

 

仮に業者に依頼すると、ケースバイケースですが大体5万円〜30万円程度の費用が必要になります。
しかし、一般的な葬儀の費用と比べると、かなり低価格な印象です。

 

ですので、故人の遺志に沿った埋葬を実現しやすいと言えるわけです。